空き家予防に知っておきたい「家族信託」

去る1月31日、都賀コミュニティセンターで、「家族信託」について学ぶ会を開きました。家族信託とは、財産を持っている人が元気なうちに、信頼できる相手に、自分の財産の管理や処分をする権限を託す仕組みです。信託契約を締結しておけば、家の所有者が病気や事故、認知症等で判断能力を喪失しても、託された人(子どもや親せき)が財産管理(生前贈与等の相続対策も含む)を遂行できるのです。あなたも「空き家予備軍」ではないですか?実家が持ち家であるのに、子ども世帯が別の場所に家を買って住んでいる人のこと「空き家予備軍」といういます。親が高齢になり施設にはいる等で、実家を売却したいと思ったとき、保有者が認知症になっていると、判断能力がないとみなされ、売買契約ができなくなることがあります。売ることができない家は、仕方なく空き家として放置せざるを得ず、そのようなケースが今増えているのです。空き家は放置すると草や木が伸びて、近隣住民に迷惑をかけるなどの問題があります。実家の持ち主である親が元気なうちに、家族信託などの対策を講じておくことをお勧めします。詳しくはお近くの司法書士事務所等にご相談ください(岩﨑明子)